2005/11/07

キングカズの勇姿とチェルシーの敗戦

今日は久しぶりにサッカーを観戦しに行った。



横浜の三ツ沢まで。

横浜FC対アビスパ福岡。



今年のアビスパの試合を生で見るのは初めて。



昇格に向けてのラストスパートだったが、運悪くシドニーFCに移籍するキングカズのラストゲーム。

数ヶ月すりゃ戻ってくるのに、マスコミが煽り、それにつられたファンがたくさんきていた。

8700人くらい。三ツ沢では多いほうでしょう。



そういうわけで、試合に負けた。



今日のゲームなんて、気合負けという言葉がふさわしい感じ。

カズさんをしっかりと送り出そう、みたいな雰囲気を社会全体として作り出され、それに見事に乗せられて呼応した横浜FCイレブンは、気合が違った。



そして、そういうチームとの試合で一番やっかいな展開になる、開始早々の失点。

完全にDFのミス。

全く倒す必要がないところで倒してPK。

カズが倒されたわけじゃないのに、カズゴール。テレビ的には早くも目的を達することができて最高。今日のニュースの絵は決まりました、とでも報告しそうな展開。



その後も、調子に乗った10番の男がまぐれゴールを連続で決める。

そのプレーを毎試合続けるなら、横浜FCはこの順位にいないよ、そういうことするのは他のチームとの対戦でしてくれ、と言いたくなるような活躍。



すなわち、キックオフの時の両者の気持ちの違いで試合はある程度決まっていた。

それに拍車をかける展開で、もう完敗。



冷静にサッカーの展開でいくと、前半の山口素弘の効き具合が敵ながらよかった。

あれだけいいプレーされると、なかなか難しい。



さすがに後半はベテラン勢のスタミナが落ちて、中盤にスペースができまくっていたから、押しまくり。

それでもなかなか点が取れないのがアビスパのサッカー。

京都なんかだったら余裕で逆転している展開。

こんなんじゃ、仮にこのままJ1昇格を決めても、来年が本当に心配だ。

でもJ1に上がらないと資金面での苦しさがあるから、とりあえず上がるしかない。



今までのJ2での試合なら、前半の相手の出来がいい→でもそこは耐えて後半へ→虎の子を1点を奪い、手堅く勝利。ということができたはず。

でもそれが崩れて先制されたときに、なかなか追いつく攻撃力がないのが最大の課題。グラウシオも悪くないが、やはり攻めキャラでの外国人がまだ必要かも。もっと強力なのが。



雨の中の観戦でしたが、もはや完敗だったので、特に不満もなく三ツ沢を後にしました。



で、深夜にマンチェスターユナイテッド対チェルシーの試合がやってた。

1時から。

眠かったけど、見てみると、驚くことに、昼と同じような展開。

今シーズンのチェルシーはプレミアではいまだ無敗。1分けをしただけ。

対するユナイテッドは不調続き。先週はミドルズブラに1-4の屈辱の敗戦を喫し、ミッドウィークのチャンピオンズリーグではリールにも敗戦。

怪我人が多いこともあって、今シーズンのサッカーは低調。



が、今日の試合は違った。



何が何でもチェルシーに土をつけてやろうという意気込みが感じられた。

最近でこそチェルシーの強さが際立っているけど、プレミアを支えてきたのはユナイテッドだ、と言わんばかりだった。



とにかく、滑る(つまりスライディングをする、体を投げ出す)回数が違う。

たぶん数えてみたらすごいことになると思う。

それくらい、もうなりふり構わず、とにかくがむしゃらだった。



前半の40分手前でフレッチャーのまぐれのようなゴールで先制したけど、恐ろしいほどの破壊力を持つチェルシー攻撃陣なので、このまま1-0で進むことはないと思った。



が、結論からいうと、そのままタイムアップを迎えた。



決して守備的になるのではなく、攻めに出て、もう1点取ってやろうという姿勢を出しつつも、そのまま勝ってしまった。

ユナイテッドの選手全員の今シーズンのベストパフォーマンスを一気に見た。

全員がよかった。気持ちが入っていた。



そして、オールドトラフォードのファンの声援。

味方を鼓舞し、相手を意気消沈させる。

まさにホームゲームといえるファンの声援だった。



偶然にも今日見た2つのゲームから、サッカーは技術云々でも、戦術云々でもなく、やはり気持ちが入っていないとベストパフォーマンスを出せないものだということを改めて感じた。



ジョゼ・モウリーニョも完敗。やはり選手の心を動かす点においては、ベテラン監督のファーガソンの方が一日の長があったようだ。



なかなか学ぶべきことの多い週末サッカー観戦だった。


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