2005/11/04

『 人脈づくりの科学 「人と人との関係」に隠された力を探る 』  安田雪 著








去年は授業でまったく興味をもてなかった分野なのに、今年は自ら積極的に勉強したいと思うくらいの関心になった。



この本の要約は簡単。



親しい友人・家族などの近く、安定的な交友関係ではなく、ビジネスでの展開・広がりを求めた人脈作りは戦略的になるべきだということ。



SNSをやっている人が増え、知名度があがってきた今なら納得できる人が多いはず。



SNSってどう役に立つのだろうということに対して、数字的な根拠であったり、何かしらの論拠を持って説明したいと思うならば、一読する価値あり。



感覚的には分かっていることを、しっかりとデータに基づいて説明してくれます。



ただ、結論としては分かっていることなので、その点での内容を求めるならば、立ち読みでも頑張ればいける。


僕も買わずに、ゼミの先生のオフィスから借りてきました。

でも、この分野ってほんとおもしろいですよね。

人と人との関係なので、深すぎる。


この本で印象的だったのは、「自分探しというのが流行っているが、自分の内面を見つめ直すだけで自分が見つかるのではなく、他者との関係を見つめ直す中で自分というのものが見つかるものではないか」と著者が思っているところ。(原文そのままではないです)



こういうことはちょっと前から自分を考えるときにすごく考えること。

自分というものは、家族3人(両親、兄)を除いてはありえるものではなく、ほとんどの場合において、性格とか考え方とか、3人の影響、構成要素の影響を受けている。

考えれば考えるほど、この環境で生まれて、育ってきて、こういう人間になったということにすごく感謝するし、3人にはただの感謝という言葉だけで足りるのかというくらいお世話になっている。


そう考えると自分が何なのかっていうのを考えるのは、自分がどうこうよりも、明らかに一番近い家族の3人という人が生まれたときから今の関係であったから、今の自分で形成されたと考えるのが一番納得できる。

やはり自分の内面をどうこう、よりも、周りとの関係の中で自分が見つかってくるはずだ。


ということを強く思った。




一応、卒論関係として読んだので、そういうのが主目的ではなかったが、いい経験(体験?)になりました。


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