2012年55試合目。
UEFA Champions League final.
今年もこの奇跡がやってきた。
今年は、ヨーロッパの話題は、
バルセロナとレアルマドリーのスペインの両雄だったのに、
両チームとも準決勝で負けてしまったので、
例年より、注目度が少し低い気が。
それでも、
両チームの選手、ファンに取ってはまったく関係なし。
37歳で就任したビラスボラス監督を成績不振で解任したチェルシーと、
国内リーグではドルトムントの後塵を拝し、2連覇を許したバイエルン。
どちらも、このタイトルは熱望。
成績以外にもいくつかエピソードが。
アブラモビッチがオーナーになって以来、
大金を投じるものの、国内リーグのタイトルしか取れず、
ここ数年は国内でも調子が下降気味のチェルシー。
ドログバ、テリー、ランパードといった主力も軒並み高齢になり、
このメンバーでのタイトル獲得の可能性はほぼ最後と言ってもおかしくない状況。
今回の決勝の開催地はミュンヘン。
毎年、都市の持ち回りで開催される決勝戦において、
地元チームが順調に勝ち残ってくるのは珍しいこと。
バイエルンも、今年のチャンスは逃したくない。
試合の構図は、
攻めるバイエルン、堅い守備からの速攻を目指すチェルシー。
チェルシーは無理に高いラインを設定せず、
4-1-4-1のシステムながら、むしろ、
4-4-1-1のような形で、ドログバ、マタを残し、ほとんど2ラインになって、
自陣に守備組織を構築。
ボールを取ったら、ドログバへのロングボールか、
マタに預けて速攻。
バイエルンは、現地では「ロベリー」と言われる、
ロッベン、リベリーの両翼が攻撃の中心。
そこに、出場停止の関係で先発したトマスミュラーが絡み、
最後はマリオゴメスがフィニッシュを担当する布陣。
何度も惜しい場面を演出したが、
最後のフィニッシュの精度と運と、
恒例のチェフのセーブと、いろいろなものに阻まれる。
暫定監督であるディマテオ監督は、イタリア出身らしく、
チェルシーの守備組織は強固。
バイエルンも十分に勝ちに値する攻撃を見せていたけど、
守りきった時点で、やはりチェルシーの狙い通りの試合かな。
チェルシーの守備とそこからの攻めの形は注目だった。
ショートカウンターはマタを経由。
深い位置からは、ドログバをターゲットにロングボール。
うまく選手の特徴を生かしていたと思う。
まあ、結局、チェルシーが優勝して、
アブラモビッチがサッカーへの投資を中止しないのであれば、
この結果の方がサッカー界としてはよかったのかなと思う。
PK戦でノイヤーがPKを蹴ったのはビビったけど・・
これにて、今年の欧州サッカーも終了。
でも、今年はこれから欧州選手権。
まだまだ、熱狂は終わらない。
0 件のコメント:
コメントを投稿