僕は、
大学のときから東京に来たのだけど、
例えば西麻布なんて場所には大学時代には無縁だった。
その言葉が、
どこの場所を指すのかも、
いま思えば不確かだった。
それは、それでいいと思ってた。
自分がそういう世界には無関係でも大丈夫だと。
いまは、なんとなくちょっとしたことで、
西麻布で何かの用事がある、
そんなことがたまにある。
いまではもう、
西麻布が指すものを、
大概理解している。
僕は、
あの場所は、
今でも馴染めない。
六本木よりも、
銀座よりも、
渋谷よりも、
歌舞伎町よりも、
なんだか、
近づきがたい欲望を、
あの街から感じる。
嫌い、
というか、
やっぱり
「馴染め」ない。
欲望が渦巻き過ぎで、
そして、
その欲望をスマートに見せようともしている、
と感じる。
例えば、西麻布。
よく行くけど、
いまだに馴染めない街。
意外とこういうの、
大事、
だと思う。
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