2010/04/06

例えば、西麻布

僕は、
大学のときから東京に来たのだけど、

例えば西麻布なんて場所には大学時代には無縁だった。



その言葉が、
どこの場所を指すのかも、

いま思えば不確かだった。



それは、それでいいと思ってた。

自分がそういう世界には無関係でも大丈夫だと。





いまは、なんとなくちょっとしたことで、

西麻布で何かの用事がある、

そんなことがたまにある。




いまではもう、

西麻布が指すものを、
大概理解している。






僕は、
あの場所は、

今でも馴染めない。



六本木よりも、

銀座よりも、

渋谷よりも、

歌舞伎町よりも、

なんだか、

近づきがたい欲望を、

あの街から感じる。



嫌い、

というか、
やっぱり
「馴染め」ない。





欲望が渦巻き過ぎで、

そして、

その欲望をスマートに見せようともしている、
と感じる。






例えば、西麻布。



よく行くけど、
いまだに馴染めない街。





意外とこういうの、

大事、
だと思う。


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